2003. 9. 25(8歳)
作・U坊/リライト・Umiko
博士が、ある殺人現場から脳などを持ち帰りました。
それを機械と一緒にして、ロボットを作りました。
ロボットは、人間そっくりでしたが、力は100馬力、走る速さは時速100キロ、その上空も飛べました。
博士は、ロボットを子供のようにかわいがりました。
ところがある時、ロボットの中の機械が壊れて、空を飛べなくなりました。
それから、しゃべれなくなりました。
そしてついに、全然動かなくなりました。
分解してみても、原因はわかりません。
動かなくなったロボットは博士の研究室に置かれました。
そのまま何年もの時が流れました。
ある日新聞に、
「10年前の殺人事件の被害者は、デビッド・カール(25歳)、犯人はドストロフスキー博士」
と、書いてありました。
それを見て博士はびっくりしました。ドストロフスキー博士とは、自分のことだったからです。
サイレンが外で鳴っていました。
いきなり家のドアが開いて、
「たいほする」
と、警察が入ってきました。
裁判にかけられたドストロフスキー博士は、有罪になって死刑になりました。
死体は土に埋められました。
そのとき、いきなりロボットが動き出しました。
ロボットは、博士が埋められたところに立派な墓を作りました。
そして、毎日、その墓の草むしりをしたのです。
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