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2003. 3. 11(8歳)
作・U坊/リライト・Umiko




第1部 第三次世界大戦


第二次世界大戦が終わって、一万年。世界に第三次世界大戦が起こった。



第二次世界大戦でのヒットラーみたいに、この戦争で主役をつとめるのは、アメリカ人、チョーラー・ケイト。彼は、死んだ母親のお腹から生まれ、父親も、わずか10歳の時に死んでしまった。

それからは、一人で暮らしていたのだけど、親がいなくて教育されてなかったから、自分勝手に育ってしまった。そして、辛い思いをたくさんしたので、世の中を恨んでいた。そして、大人になったら、第三次世界大戦を始めるという夢を持つようになった。

最初にその夢を持ったのは、15歳の時だった。 その日、チョーラー・ケイトは、辛いのをがまんして散歩していたのだけど、ついにがまんできなくなって、石をゲームセンターに投げ込んだ。 すると、ちょうど出てきた不良に当たってしまった。 

不良は怒って、ナイフを持って追いかけてきた。チョーラー・ケイトは、全速力で逃げた。やっとの思いで逃げ切ったけど、悔しくてたまらなかった。 この日から、戦争の夢を見るようになった。40歳になったら、第三次世界大戦を起こそうと思った。




でも、結局、がまんできずに、20年後、35歳の時に戦争をはじめた。

チョーラー・ケイトは、アメリカ中の人々の前で、演説をした。最初はみんな戦争に反対していたけど、少しの人が賛成すると、その友達とか、家族とかも仕方なく賛成するようになって、だんだん戦争をしようという人が増えていった。

チョーラー・ケイトが最初に狙った国は、ロシアだった。

チョーラー・ケイトは、仲間のシューター・ケイルとダラー・ピーターと3人で、ロシア人を5人ぐらいずつ、アメリカへ誘拐してきて、強制収容所に入れた。何度も何度もロシアへ行って、たくさんロシア人を連れてきた。

次に狙ったのは、日本だった。

この時には、飛行機も大きくして、一度に50人の日本人を、アメリカの収容所に送ることができるようになった。




その頃、日本海に研究所を持つ、オガハタ博士は、「世界冷凍機」を発明した。

それは、ピストル型をしていて、弾にちょっとでも当たると、一年間、カチンカチンに凍ってしまうという兵器だった。

日本の軍隊は、その発明に目をつけて、オガハタ博士から無理矢理「世界冷凍機」を奪い去ろうとしていた。

オガハタ博士は、抵抗した。これを戦争のために使ってはいけない。



ちょうど同じ頃、火星に小惑星が衝突した。

小惑星は、火星を爆発させて、地球に一直線に向かってきた。地球中に熱が広がった。第三次世界大戦をしていた軍隊も、全部燃えてしまった。

それは、そのまま日本海のあたりにぶつかろうとしていた。

火が、オガハタ博士に当たろうとしたとき、あと1センチのところで、凍り付いた。危ないところで、「世界冷凍機」を撃つことができたのだ。

しかし、オガハタ博士の研究所はバラバラになってしまった。




たくさんの人が死んだ。

世界中で、5億人くらい死んだ。

チョーラー・ケイトも、小惑星がぶつかろうとしたとき、家の中に避難していたが、ついに逃げ切れなくなって、2階から飛び降りて自殺した。

チョーラー・ケイトの死体は、イギリス人のベイ・ジョーカー警部が発見するまで、長い間見つからなかった。

こうして、第三次世界大戦は、永遠に、地球の歴史にチョーラー・ケイトの名前を残して終わった。




オガハタ博士は、ベトナムに研究所を新しく作って、研究を続けていた。

「世界冷凍機」で固めた炎は、固まっているだけだから、一年経って復活したら、人がまたたくさん死ぬ。それを防ぐために、新しい発明が必要だった。

こうして、オガハタ博士は、大急ぎで「初期化爆弾」を作った。

これは、すべてを初期化する爆弾だ。初期化爆弾を浴びると、モノでも生き物でも人でも、その存在が最初からなかったものになってしまう。

1年の1日前に、「初期化爆弾」が完成した。

オガハタ博士は、カチンカチンに凍っていた小惑星の炎に向けて、「初期化爆弾」を撃ち込み、小惑星は、存在を消した。




第2部 地球絶滅


第三次世界大戦後、1億年経った。

戦争の後、1億人くらいまで減った地球の人口も、また増えて、29億人になっていた。




ところが、この頃、太陽が少し欠けたので、人々が心配していたら、空から1メートルほどの太陽のかけらが、地球に落ちてきた。

太陽のかけらは地球を焼き尽くした。

生き残ったのは、世界中でたったの10人。

彼らは、集まって地下生活者になった。10人中、女は5人。その中で、いちばんたくさん赤ちゃんを産んだのが、アリエール・ウェットというアフリカ人だった。

みんなでなんとか生き抜いて、地下生活者は150人になった。

それから、地下を少しずつ広げて、地下生活者の居住地は、地下都市になった。人々はどんどん増えて、また1億人になった。




地上は、相変わらず荒れ果てていた。

太陽のかけらが落ちてきてから、120年が経っていた。初代地下生活者たちは、とっくに死んで、地下都市は、地下国になっていた。

地球を絶滅させた太陽のかけらは、まだ地上に残っていた。それは日本にあった。

南極の氷が溶けて、その2メートルくらいのかけらが日本に流れてきた。

それが太陽のかけらにぶつかった。

1メートルと2メートルでは、2メートルの勝ちだから、太陽のかけらは消えた。地球はまた、少しずつ復活していった。

そんなことも知らずに、地下生活者たちは、地下で増えていった。




第3部 ライオン


この話は、地下から人間が再び出てきて、地上に生活するようになった頃のこと。

人々は、水がないので、地下水を掘って、それを飲んで生きていた。




人々が久しぶりに地上に出た時、なぜか地上に、一匹の雌ライオンの子が残っていた。

そのライオンは、大人になって、子どもを生んだ。

それが大きくなって、怪獣になった。



怪獣は、人間がせっかく地上に作った街を次々に破壊した。困った人々は、この頃いちばん頭がよかった、バンソウ博士に相談した。

バンソウ博士は、第三次世界大戦の時に、地球を襲った小惑星の炎から地球を守るために、オガハタ博士が作った「初期化爆弾」を発見した。

バンソウ博士は、ライオン怪獣の口に「初期化爆弾」を入れて爆発させた。そのとたん、ライオン怪獣は存在を消した。

もともと存在したこともなかった。だから、街も破壊されなかった。




第4部 初期化爆弾


ライオン怪獣は無事退治され、人類は、平和に暮らしていた。




ところが、その平和がどうも落ち着かないと思う人間がたった1人いた。

その名は、サーター・バイラン。アメリカ人の血を引いている。

彼は、また戦争を始めてやろうと考えた。第4次世界大戦だ。

そこで、1人で戦車を作って、戦争を始めた。

街の人々はびっくりした。

そこで、「初期化爆弾」を使って、戦車を消し、サーター・バイランを逮捕した。これが、人間が人間に「初期化爆弾」を使った最初の事件だった。




サーター・バイランが逮捕されたので、また平和が戻ったように見えた。

ところが、サーター・バイランの仲間に、ニョンハンゲン・マラミンダーという中国人と、カンヤンコン・ティンガメンという韓国人がいた。

この2人は、サーター・バイランの願いをかなえようとして、第4次世界大戦を起こすことにした。

そこで、2人は、「初期化爆弾」を盗み出して、街をどんどん消していった。

彼らは、世界中の人々を、「初期化爆弾」を使って、その存在を消してしまった。




そして、2人は、地球の最後の人間として、たった2人で生きて、そして死んだ。