2003. 3. 1(7歳)
作・U坊/リライト・Umiko




第1話 「博士、ロボットを作る」

博士 「よし、いよいよロボットが完成するぞ。
    あとは頭脳を入れるだけだ。

    えーと、ダイヤルを1回まわすと、天才
    2回まわすと、超天才
    3回まわすと、エッチ
    4回まわすと、バカ
    5回まわすと、超バカ

    もちろん、超天才ロボットにするぞー。




    あ、地震だ。わあーーーーーー!!




    あーこわかった、
    
    あれ? しまった! 

    ダイヤルを3回まわしてしまったぞ!!」




ガタン、ギィーー。




エッチくん 「ぼく、エッチくんです」

博士 「わあーーー! エッチロボットになってしまったー」




第2話 「エッチくん、街で大騒ぎ」

エッチくんは、街をキョロキョロしながら歩いてます。スカートをめくろうと思って、女子をさがしているのです。

エッチくん 「キョロキョロ、あ、いた。パッ!」

街の女の子 「キャー、エッチ」

エッチくん 「はい、ぼくはエッチくんです」




キョロキョロ、パッ! 「キャー」 キョロキョロ、パッ! 「キャー」




エッチくん 「あ、あそこにもいた、うしろからこっそり近づこう」

パッ!

ジャイ子 「なにするのよっ!」

エッチくん 「わあー、まちがってジャイ子のスカートめくっちゃった」




第3話 「博士、タイムマシンを完成させる」

博士 「よし、いよいよタイムマシンが完成したぞ」

そこへ、ジャイ子から逃げてきたエッチくんがやってきました。

エッチくん 「よし、ここへにげよう」

博士 「エッチくん、それに乗っちゃだめだ」

びゅーーーーん

こうして、エッチくんはタイムマシンで未来へ行きました。




第4話 悲しい未来

エッチくん 「あれ、ここはどこだ? 2004年? なーんだ、1年後の世界かあ。あれ? あれは1年後のぼくだぞ」

1年後のエッチくん 「もういやだ、自殺しよう」

エッチくん 「えっー、ぼくは1年後に自殺するんだ~」




第5話 「過去ににげる」

エッチくんはびっくりして、またタイムマシンに乗りました。

エッチくん 「ぼくは来年死んじゃうんだ。いやだなあ……そうだ、ずっと昔ににげれば、死ぬまでに百年くらい時間があるぞ。

よし、江戸時代ににげよう」

エッチくんは、江戸時代でしばらくの間楽しく暮らしました。
ところが、

サムライ 「あやしいやつだ、斬ってやる」

エッチくん 「わあー」

エッチくんは、江戸時代から逃げ出して、大正時代に行きました。

ところが、

エッチくん 「わあー、関東大震災だー」

今度は昭和時代に行きました。

ところが、

エッチくん 「わあー、戦争だー」

エッチくんは、どこへ行ったらいいのか困ってしまいました。




第6話 「未来へ」

エッチくん 「そうだ、ぼくが自殺する2004年よりもずっと先に行って、ぼくがまだ生きているかどうか調べてみよう」

そこで、もう一度タイムマシンに乗って、いちばん未来に行きました。




第7話 「地球最後の日」

エッチくんはいちばん未来に着きました。

もう、人間も動物も植物もいない未来でした。

太陽がものすごく大きくなっていました。

エッチくんはそこで暮らすことにしました。でも、いちばん未来なので、もうそこからはなにもありませんでした。太陽はとても大きくて地球をとかしはじめました。

エッチくん 「もういやだ、自殺しよう」

エッチくんは死んでしまいました。




第8話 (タイトルなし)

そのとき、1年前のエッチくんは、2004年の世界にいました。

2004年にエッチくんはいませんでした。

1年前のエッチくんが2004年のエッチくんだと思ったのは、ほんとうは地球最後の日に自殺するエッチくんの映像だったのでした。

(おしまい)